なにかの技術メモ置き場

なにかの技術メモ置き場

@インフラエンジニア

自作キーボード「TBK Mini」を作ってみた

目次

概要

自作キーボードTBK Miniのビルドログ。

経緯

Corne Cherry V3で親指が押しっぱなしになるキーマップを使っていたところ、親指と手首が痛くなった。「親指のポジション」と「手首の角度」を改善するため、3Dケースを使用したキーボードを選択した。

構成

今回作成したキーボードの主要パーツは以下。

  • Keyboard: TBK Mini with 30 degrees tents
  • Keyswitch: Gateron Caps V2 Switches 3 Pins Milkey Brown
  • Keycap: KBDfans NP PBT ブランク キーキャップセット(124キー/ブラック)

準備

以下の工具一式を揃えた。 none06.hatenadiary.org

部材購入

部材 製品名 価格 入力先 備考
キット TBK Mini – DIY Kit with case and electronics × 1 uni_cpo_optminikit: Tents (30 degrees) 28,991(€198.55*1) https://bastardkb.com/product/tbk-mini-diy-kit-with-case-and-electronics/ -
キースイッチ(MX互換) Gateron Caps V2 Switches 3 Pins(10個) Milkey Brown 2,475(495*5) https://shop.yushakobo.jp/products/2808?variant=40821007286433 -
キーキャップ(MX互換) KBDfans NP PBT ブランク キーキャップセット(124キー/ブラック) 残り2点 3,500(3,500*1) https://talpkeyboard.net/items/60f7ac3d7291346ddba3f390 -
TRRSケーブル TRRSケーブル 50cm 600(600*1) https://shop.dailycraft.jp/products/trrs_cable_50 -
USBケーブル(TypeA凸-TypeC凸) - - 家に転がっていたもの -
合計 - 35,566 - -

手順書(ビルドガイド)

製作者であるBastard Keyboardsさんのビルドガイドを参照。 docs.bastardkb.com

作業ログ(ビルドログ)

キットと工具の確認

参照:Kit contents and required tools – Bastard Keyboards
テントはオプション。

ケースの準備

参照:Prepare the case – Bastard Keyboards
ネジ穴をケースに取り付ける。

PCBの準備

参照:Prepare the plate and thumb cluster PCBs – Bastard Keyboards
ダイオードをメインPCBとサムクラスターPCBにはんだ付けする。

リボンケーブルのはんだ付け

参照:Install the ribbon cables – Bastard Keyboards
リボンケーブルをはんだ付けする。

Elite-Cの準備

参照:Prepare the Elite-C – Bastard Keyboards

Elite-C

Elite-CをMCU取り付け用PCBにはんだ付けする。 ビルドガイドを読み間違えてElite-C(v1)の手順ではんだ付けしてしまったた。Elite-C(v2)の手順はこちらを参照。
v1では12ピン×1本のピンヘッダを6ピン×2本に折ってはんだ付けする。(写真は誤りなので注意) v2では12ピン×2本と5ピン×1本のピンヘッダをはんだ付けする。
なお、ケースに収納する際の干渉を軽減させるため、一部のピンヘッダを短くカットしている(全部短くしても良かったかもしれない)。

リセットボタン

リセットボタンをMCU取り付け用PCBにはんだ付けする。

オーディオジャック

オーディオジャックをMCU取り付け用PCBにはんだ付けする。 オーディオジャックの穴とUSB端子の穴の位置がシビアなので、一度ケースに取り付けた状態ではんだ付けを微調整すると良い。

リボンケーブルの接続

参照:Connect the cables to the Elite-C – Bastard Keyboards
メインPCBから伸びるリボンケーブルをMCU取り付け用PCBとサムクラスターPCBにはんだ付けする。

キースイッチの取り付け

参照:Install the switches – Bastard Keyboards
ケースにキースイッチを取り付ける。 PCBにキースイッチをはんだ付けする。スイッチソケットを使わず直接はんだ付けする方式。PCBを曲げながらはんだ付けするのはなかなか大変だった。

仕上げ

参照:Install the keyboard – Bastard Keyboards

キーの認識テスト

キーの認識テストをする。
https://keyboardchecker.com/

ボトムプレートまたはテントの取り付け

オプションで購入したテントを取り付ける。標準のボトムプレートについては後述。

キーキャップの取り付け

キーキャップを取り付ける。

キーマップのカスタマイズ(オプション)

Vialをインストールし、キーマップをカスタマイズする。
https://get.vial.today/

完成!

リストレスト探し中。当面はそのへんに転がっていた木材の切れ端でしのぐ。

おまけ

オプションのテントではなく標準のボトムプレートを取り付けるとこんな感じ。リボンケーブルを収納しないといけないが、ピンヘッダがリボンケーブルに干渉するので工夫が必要。

あとがき

親指と手首がとても楽になった。
課題として、テントが思ったより高いため、リストレストを高くしないと指が届きにくいキーがある。

参考記事

github.com