目次
概要
念願のFCストレージをお迎えした。初期化や最小構成での設定を記録した。
環境
概要図
- TBD
- 接続形態はDAS(Direct Attached Storage) www.fujitsu.com
ノード構成
ホスト名 | 管理NWのIP | OS | H/W | 備考 |
---|---|---|---|---|
DX60 | 172.16.0.101 | TBD | FUJITSU ETERNUS DX60 S2 | - |
kvm01 | 任意 | CentOS7 | HP ProLiant DL360 G7 | HBA: QLE2460-HP |
物品構成
製品名 | 型番 | 用途 | 備考 |
---|---|---|---|
FUJITSU ETERNUS DX60 S2 | ET062DCF | ストレージ | - |
? | QLE2460-HP | HBA | - |
購入
- 某オークションサイトにて購入。
- 本体
- レールキット
設置
ラックにレールを取り付ける。
レールに筐体を搭載する。
電源ケーブル、LANケーブルを接続する。
- LANケーブルはMNTポートに接続する。
システムディスクを搭載する。
- 写真ではDisk#0~#17にマウンタが付いているが、実際にはDisk#0,#1にしか搭載していない。
- Disk#0,#1に搭載したディスクがシステムディスク、Disk#2以降に搭載したディスクがデータディスクになるらしい。そういう仕様。
初期化
MNTポートのIPアドレスを初期化する。中古で購入したためIPアドレスが不明である前提とする。
- [IP RST]ボタンを2秒以内に2回連続して押下する。
- デフォルト値[192.168.1.1]に初期化される。
保守担当員(CE)権限アカウントでETERNUS Web GUIにログインする。
- 実際はhttp://192.168.1.1だが、画像は使い回し。
システムディスクの初期化を行う。
ストレージ側の設定
RAIDグループを作成する。
ボリュームを作成する。
FCホスト設定を行う。
- WWNを自動入力したい場合は先に「サーバ側の設定(HBA)」「接続」を完了させること。
LUNマッピング設定を行う。
- アフィニティグループを作成する。
- ポートにアフィニティグループを紐づける。
サーバ側の設定(HBA)
サーバにHBAを搭載する。
HBAの設定を行う。
- SANブートしないならデフォルトで良さそう。
接続
サーバとストレージをFCケーブルで接続する。
- サーバ側。4GbpsでLinkUpしている。
- ストレージ側。LinkUpしている。
HBAからボリュームが認識できていることを確認する。
サーバ側の設定(OS)
1.カーネルモジュールをインストールする。
# modprobe qla2xxx
- CentOS7ではデフォルトでインストール済みだった。
2.OSから確認する。 カーネルモジュールがインストールされていること。
[root@localhost ~]# lsmod | grep qla qla2xxx 807125 0 nvme_fc 33721 1 qla2xxx scsi_transport_fc 64007 1 qla2xxx
ポートの状態や速度を表示できること。
[root@localhost ~]# cat /sys/class/fc_host/host1/port_state Online
[root@localhost ~]# cat /sys/class/fc_host/host1/port_speed 4 Gbit
ディスクを認識していること。/dev/sdaがローカル、/dev/sdbがFC経由。
[root@localhost ~]# fdisk -l Disk /dev/sda: 600.1 GB, 600093712384 bytes, 1172058032 sectors Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト Disk label type: dos ディスク識別子: 0x000951e3 デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム /dev/sda1 * 2048 2099199 1048576 83 Linux /dev/sda2 2099200 55709695 26805248 82 Linux swap / Solaris /dev/sda3 55709696 1172056063 558173184 83 Linux Disk /dev/sdb: 10.5 GB, 10485760000 bytes, 20480000 sectors Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
せっかくなのでベンチマーク。
[root@localhost ~]# hpddparm -t de/dev/sd? /dev/sda: Timing buffered disk reads: 518 MB in 3.00 seconds = 172.42 MB/sec /dev/sdb: Timing buffered disk reads: 596 MB in 3.01 seconds = 198.30 MB/sec
トラブル1
システムディスクの初期化が失敗した。ディスクのステータスを見ると「Not Supported」となっている。
調べたところ、フォーマットが異なることが原因だと判明した。 qiita.com https://www.sgv417.jp/~makopi/blog/archives/3701
サーバやPC用のディスクはセクタサイズが512byteだが、一部のストレージ用のディスクは520byteらしい。
そのへんに転がっているLinuxサーバにディスクを接続し、520byteでフォーマットする。600GBで1時間以上かかった。
[root@localhost ~]# fdisk -l /dev/sdc ディスク /dev/sdc: 558.9 GiB, 600127266816 バイト, 1172123568 セクタ 単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト) セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト ディスクラベルのタイプ: dos ディスク識別子: 0x00085e39 デバイス 起動 開始位置 終了位置 セクタ サイズ Id タイプ /dev/sdc1 2048 4095 2048 1M 83 Linux /dev/sdc2 * 4096 1172123534 1172119439 558.9G 83 Linux
[root@localhost ~]# sg_format --format --size=520 /dev/sdc SEAGATE ST600MM0006 6103 peripheral_type: disk [0x0] << supports protection information>> Unit serial number: S0M6YHM20000K6276TJS LU name: 5000c50095ff8b03 Mode Sense (block descriptor) data, prior to changes: Number of blocks=1172123568 [0x45dd2fb0] Block size=512 [0x200] A FORMAT UNIT will commence in 15 seconds ALL data on /dev/sdc will be DESTROYED Press control-C to abort A FORMAT UNIT will commence in 10 seconds ALL data on /dev/sdc will be DESTROYED Press control-C to abort A FORMAT UNIT will commence in 5 seconds ALL data on /dev/sdc will be DESTROYED Press control-C to abort Format unit has started Format in progress, 1.01% done Format in progress, 2.03% done ・・・ FORMAT Complete
再度ストレージにディスクを搭載し、システムディスクの初期化を行う。
トラブル2
CentOS8でボリュームを認識できない。HBAは認識している(lspci)。カーネルドライバ(qla2xxx)はインストールされている(lsmod)。原因切り分けのためにCentOS7で試したところあっさり認識した。 H/W被疑ではないことが切り分けできたため、CentOS8対応は追って調査していく。
あとがき
- CentOS8で実装したい。カーネル再構築とかめんどうなので、CentOS8に標準対応したHBAを導入する方針。 →した。 none06.hatenadiary.org
- SANブートはできたので別記事にて。
- CLI手順も整備したい。 →した。 none06.hatenadiary.org
- FC-SWを導入してFC-SAN構成にしたい。